民主中道連合(みんしゅちゅうどうれんごう、Unión de Centro Democrático、UCD)はスペインでかつて存在した政党である。当初政党連合として結成され、後に政党となった。
結党
フランコ独裁政権崩壊後の民主化移行期の1977年5月に、当時の首相アドルフォ・スアレスの与党として結成された政党連合。以下の政党によって結成された。
- キリスト教民主党(Partido Demócrata Cristiano、PDC)
- 民衆党(Partido Popular、PPCD)
- 独立社会民主党(Partido Socialdemócrata Independiente、PSI)
- アンダルシア自由社会党(Partido Social Liberal Andaluz、PSLA)
- 民主社会党(Partido Social Demócrata de España、PSD)
- 自由進歩主義党(Partido Progresista Liberal、PPL)
- 自由民主主義政党連盟(Federación de Partidos Demócratas y Liberales、FPDL)
- 自由党(Partido Liberal、PL)
- 社会民主連盟(Federación Social Demócrata、FSD)
- 独立ガリシア党(Partido Gallego Independiente、PGI)
- カナリア連合(Unión Canaria、UC)
- スペイン社会民主連合(Unión Social Demócrata Española、USDE)
- ムルシア民主連合(Unión Demócrata de Murcia、UDM)
- エストゥレマドゥーラ地域行動(Acción Regional Extremeña、AREX)
- 国民民主党(Partido Demócrata Popular、PDP)
- ナバーラ社会民主党(Partido Social Demócrata Foral)
民主中道連合はアドルフォ・スアレスを代表としたが、その内実はキリスト教民主主義、自由主義、社会民主主義、地域主義あるいは独立主義から、フランコ体制側にいたものなど様々なイデオロギーの寄せ集めであった。1977年8月4日に政党連合から政党に移行した。
概要
1977年の総選挙では、第一党の地位を確保するも、下院で過半数が取れなかった。なお、この1977年総選挙時点では、民主中道連合は政党登録はせず、同年8月15日に登録している。このことからも、この時点では民主中道連合が政党の形態を有しておらず、即席のスアレスの応援団であったことがわかる。
憲法制定後の1979年に行われた総選挙でも、過半数を下回るも第一党の地位を確保した。しかし、1981年1月にスアレスが辞任し、党首の座にレオポルド・カルボ=ソテーロが就任すると、民主中道連合の凋落は明らかとなり、内部崩壊が進行したまま臨んだ1982年の総選挙では、民主中道連合は歴史的な大敗を喫し、政権与党の座を社会労働党へと譲り渡した。総選挙の大敗を受けて、民主中道連合は解散した。
選挙結果
- スペイン議会総選挙
- 自治州議会選挙
- 自治体選挙
脚注
関連項目
- 23-F


![中華連邦共和国?(中国の民主化予想) Togetter [トゥギャッター]](https://pbs.twimg.com/media/DEnuaXfU0AImZtS.jpg:medium)
