ロンググレイスは日本の競走馬、繁殖牝馬。1984年度の優駿賞最優秀5歳以上牝馬。
主戦騎手は秋山忠一(秋山真一郎の父。元調教助手)→河内洋→田原成貴。
経歴
中央競馬で競走生活を送る。1983年1月にデビュー。同月に3戦したが勝利を挙げることはできず休養し、6月に復帰した。復帰後は条件戦で4戦3勝と活躍し、鞍上に牝馬の名手河内洋を迎えての重賞初挑戦となった10月のローズステークスも優勝、さらに上がり馬として1番人気に支持されたエリザベス女王杯を優勝、一気に一流馬の仲間入りを果たした。
以降は故障に悩まされながら競走生活を続け、1984年のスポーツニッポン賞金杯を優勝したほか、大阪杯ではカツラギエースの2着、京都大賞典ではスズカコバンの2着、さらに天皇賞(秋)で3着になるなど、牡馬の一線級の競走馬を相手に健闘した。
繁殖成績
引退後は生まれ故郷の天羽牧場、のちに荻伏三好ファームで繁殖牝馬として供用されたが、仔出しが悪く6頭の産駒しか残せなかった。ロングジャッキーが唯一の後継繁殖牝馬だったが、さらなる後継牝馬は出せず、現在ロンググレイスの血は絶えてしまっている。
- 1986年:ロングマスターズ(牡 栗毛 父リアルシャダイ 1戦0勝)
- 1988年:ロングジャッキー(牝 鹿毛 父モガミ)12戦3勝 繁殖牝馬)
- 1991年:ロングボガード(牡 鹿毛 父モガミ 不出走)
- 1994年:ロングハレルヤ(牡 鹿毛 父:モガミ 中央35戦2勝 公営〈笠松〉8戦0勝)
- 1996年:ロングアイリーン(牝 鹿毛 父:フラッシュオブスティール 不出走)
- 1999年:死亡(牡 鹿毛 父ニホンピロウイナー)
血統
血統表
近親
- 兄弟
- ロングイーグル(1978年生、牡、父:トライバルチーフ) - 菊花賞3着
- ファイアーダンサー(1981年生、牝、父:アローエクスプレス) - 京都牝馬特別
- ロングニュートリノ(1985年生、牡、父:ノーザンテースト) - 東海大賞典、名古屋大賞典、サマーカップ2回。引退後は種牡馬に。おもな産駒は京浜盃勝ちのサワライチバン、日本国内記録である「179連敗」をマークした園田競馬場所属のカンムリホルダー。
- ロングシンホニー(1986年生、牡、父:パーソロン) - ウィナーズサークルが勝った1989年の東京優駿で中京、京都で未勝利からオープン特別まで3連勝していたため「関西の秘密兵器」と言われ1番人気に支持されたが5着。のちに東海公営に移籍し東海桜花賞を勝つ。
- 姪
- ラッキーオカメ(1982年生、牝)- 北九州記念。半姉ロングアッシュ(1974年生)の仔
- キストゥヘヴン(2003年生、牝) - 桜花賞優勝。半妹ロングバージン(1987年生)の仔
脚注
参考文献
- サラブレッド探偵局(編) 編『競馬SLG 名牝ファイル』光栄、1994年。ISBN 4-87719-110-0。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeibaJBISサーチ




