『おもひでぽろぽろ』(英語: Only Yesterday)は、原作:岡本螢、作画:刀根夕子による日本の漫画、メディアミックス作品。
原作は、『週刊明星』に1987年3月19日号から同年9月10日号にかけて連載。単行本は青林堂から全2巻にまとめられ、1988年2月に刊行された。昭和40年代を舞台に、小学5年生の少女・タエ子の日常を描く。アニメ作品では、原作にはない27歳のOLとなったタエ子の描写が加えられ、彼女が小学生時代の思い出を振り返るストーリーが描かれている。
本項では、漫画作品を原作としたスタジオジブリ制作によるアニメーション映画作品とそれを基とする舞台作品、およびNHK BSプレミアムとNHK BS4Kで放送されたテレビドラマについても記述する。
登場人物
- 岡島タエ子(小学5年生時代)
- 原作の主人公で1966年当時の10歳のタエ子。岡島家の三女として育った。作文は上手だが、算数(特に分数の割り算の計算)が苦手。ごく普通の明るい女の子だが、末っ子らしくやや意固地でわがままな一面も持っており、特に次姉のヤエ子とは反発し合うことが多い。劇中で自分の初恋を思い出す場面で、学校の帰りに初恋相手の「ヒロ」君と会話し別れた後、「ヒロ」君と自分の好みが一緒だと知り嬉しくて、空を泳ぐ自分の姿を空想している。
- 後年のスタジオジブリ作品『平成狸合戦ぽんぽこ』の妖怪大作戦で、空想の中の空を泳ぐ小学生のタエ子が一瞬映る。
- タエ子の母
- 専業主婦。着物と割烹着姿の描写が多い。
- タエ子のわがまま加減には呆れている節があり、タエ子の成績(特に算数)がひどすぎるあまり、ヤエ子に家庭教師の依頼をした。
- タエ子の父
- サラリーマン。タエ子を「ター坊」と呼んでいる。
- 口数が少なく厳格な性格。タエ子が文化祭の芝居で子役として出演依頼された件には、芸能界は危険だし早すぎると猛反対した。
- その一方、末っ子のタエ子に甘いところがあるが、家族で外食に行く際に一度だけ靴を履かないまま玄関を出たタエ子を平手打ちした(このため予定していた外食は中止になったという)。
- タエ子の祖母
- 控えめで落ち着いた性格。
- 初めて家族でパイナップルを食べた際には、その味にがっかりしていた。
- 姉妹のことをよく見ており、「うちの子はみんなわがままだよ」と発言した。
- ナナ子
- 岡島家の長女。1966年の時点で美大の1年生。流行りもの好きでミーハーな面がある。ジブリアニメ版では現在(1982年)のタエ子と電話で会話するシーンで声のみ登場する。
- ヤエ子
- 岡島家の次女。1966年の時点で高校2年生。ややキツめな性格で、所有していたエナメルのハンドバッグをめぐってタエ子と喧嘩したこともある。成績優秀で宝塚ファン。
- 谷ツネ子
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。はっきりしていて気の強い性格。家は裕福なようで、別荘を持っている。論理的な思考の持ち主で、クラスの話し合いでは巧みな例えを用いて生徒を納得させている。
- アイ子
- 近所の6年生。
- トコ
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。ややぽっちゃりしている。
- リエ
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。発育がよく、小学四年生のときに初潮を迎えている。ジブリアニメ版では後に2児の母になったという設定が追加されている。
- スー
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。本名は鈴木。脱脂粉乳が苦手。野球少年団に所属している。
- 広田秀二
- タエ子の小学生時代の同級生。爽やかな印象で野球がとても上手く、エースを務めるほどで、殿村を手玉に取った。タエ子のことが好きだった。クラスメイトからは「ヒロ」と呼ばれている。
- 殿村
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。野球が上手く、スーからは広田の球を打てるのは殿村ぐらいだと評価されている。
ジブリアニメオリジナル
- 岡島タエ子(27)
- アニメ映画版の主人公。東京の会社に勤めるOL。東京で生まれ育ったこともあり、田舎に憧れていた。山形にあるナナ子の夫の親戚の家に滞在する。1955年生まれ。映画版では、1956年2月22日生まれという設定がある。
- トシオ(25)
- アニメオリジナルのキャラクター。ミツオとカズオの又従兄弟に当たる。サラリーマンから農業に転身。有機栽培農業を目指している。冬の時期にはスキーのインストラクターを引き受けている。タエ子より2歳下だが、洞察力に長けており、優しく頼もしい性格。タエ子がトシオの祖母から「トシオの嫁になって欲しい」と言われた際にタエ子が動揺した時には自分が農業を始めた経緯を話し、「祖母の言ったことなど気にする必要はないし、万が一そうなってもタエ子はタエ子のペースとやり方でやって行けばいいし、無理ならば素直に辞めたっていいんだ」と優しく励ました。
- あべくん
- タエ子の小学生時代のクラスメイト。5年生の一学期に転校してきた。家が貧しく、たびたび不潔な行動をとるため皆から嫌われていた。タエ子の前ではポケットに手をつっこんで道に唾を吐き捨てるなど不良少年のように振る舞っていた。その後、また別の学校に転校することになり、最後に担任の先生の提案でクラスの全員と握手をすることになったが、あべくんはタエ子にだけ「お前とは握手してやんねーよ」と言って握手をしなかった。タエ子は彼のこの行動がずっと謎で心残りだったが、トシオの助言により、彼がタエ子のことが好きだったことが分かった。
- ミツオ
- ナナ子の夫。
- カズオ
- ミツオの兄。ばっちゃんがタエ子に対して「トシオの嫁になって欲しい」と発言し、それに動揺したタエ子が家を飛び出してしまった際にばっちゃんをたしなめた。
- キヨ子
- カズオの妻。
- ナオ子
- カズオとキヨ子の娘。中学生。流行には敏感な様子。タエ子から東京の様子や、自身の少女時代の話を聞いて仲良くなる。
- ばっちゃん
- トシオの祖母。タエ子にトシオの嫁になって欲しいと発言しタエ子を動揺させる。
- トシオの母
- 駅員
- トラヒゲ
書誌情報
- 『おもひでぽろぽろ 1』(1988年2月) 青林堂 ISBN 4-7926-0175-4
- 『おもひでぽろぽろ 2』(1988年2月) 青林堂 ISBN 4-7926-0176-2
- 『おもひでぽろぽろ 1』(1996年10月) 集英社文庫 ISBN 4-0861-7179-1
- 『おもひでぽろぽろ 2』(1996年10月) 集英社文庫 ISBN 4-0861-7180-5
- 『おもひでぽろぽろ 上』(2005年1月) 青林堂 ISBN 4-7926-0374-9
- 『おもひでぽろぽろ 下』(2005年2月) 青林堂 ISBN 4-7926-0376-5
- 『おもひでぽろぽろ 愛蔵版』(2011年5月10日) 青林堂 ISBN 978-4-7926-0432-5
アニメ映画
『おもひでぽろぽろ』(英題:Only Yesterday)は岡本螢、刀根夕子作の同漫画を原作に1991年7月20日に公開されたスタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画でスタジオジブリがスタッフを社員化にして作った最初の作品。高畑勲監督長編アニメーション映画化第7作。キャッチコピーは「私はワタシと旅に出る」。
概要
企画立案者はオムニバスプロモーションの斯波重治で、宮崎駿曰く「アニメ化するには難解な原作で、高畑勲しか監督できない」と企画を持ち込んだ。一方、鈴木敏夫は2018年のインタビューにおいて、『火垂るの墓』を未完成なまま公開した高畑に再度監督できる機会を与えるとしたら「ジブリとしてこの作品を高畑さんでやると発表することだ」と宮崎が言ったと述べている。
全編に徹底したリアリズムが貫かれ、舞台となった1982年の山形県山形市高瀬地区の様子や仙山線高瀬駅などが緻密に描かれている。また、1966年の描写においてもその当時の様子を徹底的なリサーチを元に描いている。特にブラウン管の中に登場する『ひょっこりひょうたん島』については、当時ほとんど現存しなかった関係資料を捜し求め、苦労の末に偶然、録音していたカセットの持ち主を探し出し、当時の内容を再現したほどである。また1966年当時、高視聴率だったドラマ『おはなはん』の曲を挿入するなど、当時の様子の再現には細かい配慮がみられる。
監督には『火垂るの墓』以来3年ぶりに高畑勲を起用。本作も『火垂るの墓』と同じく現在進行形のストーリーではなく、主人公による過去の回想を軸としたストーリー展開である。企画当初高畑は本作を手がけることに消極的だったが、鈴木敏夫が説得するなかで「思い出を思い出すということは、思い出す人がいるんでしょう」と発言、「高校生の主人公による回想」を「27歳のキャリアウーマン」に変えたという。ただしテレビアニメ絵本では大人のシーンは省略され、物語のラストも視点が異なる都合上本編とは異なる。
鈴木敏夫によれば、本作は主役のタエ子役=今井美樹ありきの企画であり、高畑は「今井さん以外、考えられない」「彼女(今井)がやってくれないんだったら、この企画はボツです」と語ったという。
1982年のパートははっきりとした色調で描かれており、現実にありそうな風景になっている。主人公であるタエコとトシオのキャラクターイメージも、演じた今井と柳葉敏郎を意図したデザインになっている。対して、1966年のパートは淡い色調で描かれており、「思い出の中の風景」という雰囲気をかもし出している。
また1982年を描いたパートは、演者の音声を事前にレコーディングしてからアニメを制作するというプレスコ手法を採用した。映画『じゃりン子チエ』で、声優に起用された芸能人の話芸をアフレコでは十分生かせなかったと感じていた高畑は、本作で初めてプレスコを導入し、続く『平成狸合戦ぽんぽこ』以降はすべての劇場作品でプレスコを採用するようになった。
また主題歌はアマンダ・マクブルーム作詞・曲(ベット・ミドラー歌)の「The Rose」を高畑勲が日本語に訳し、都はるみが歌った「愛は花、君はその種子」。
日本で「ジブリがいっぱいCOLLECTION」シリーズとして発売されたセルビデオは、20万本を出荷した。
2016年2月に北米で劇場公開された。英語吹き替え版が北米で劇場公開されるのはこれが初になる。配給はGKIDS。
劇団わらび座の企画制作、スタジオジブリの協力により、2011年にスタジオ・ジブリ作品として初めて舞台化された。
あらすじ
1982年の夏。27歳になるOL岡島タエ子は、勤務先で休暇を取得。姉・ナナ子の夫の親類宅に2度目の滞在をさせてもらうことになった。
タエ子は、山形へ向かう寝台特急あけぼの3号の車中で、田舎がないことで寂しい思いをした小学5年生の自分を思い出す。その後、電車から降りたタエ子はトシオと出会ってしばらくの間車に乗って家に移動する。滞在先の家の息子・トシオや農家の人々と交流するうちに、さらに当時の思い出がよみがえっていき、次第にタエ子は農家の人々の暮らしに強い魅力を感じるようになる。
そんなタエ子の心境を見抜いたトシオの祖母は、トシオと結婚してこちらへの永住を思わせる発言をする。しかし、タエ子の気持ちは所詮「都会育ちの人が田舎暮らしに憧れている」だけに過ぎず、時として重労働にもなる農家の仕事を、結婚しつつ生涯ずっと続ける運命だと思っていなかったため、思わず家を飛び出してしまった。
そこへ畑から帰る途中、雨の中泣いているタエ子と偶然居合わせたトシオは、自分が農業を始めた経緯を話し、「祖母の言ったことなど気にする必要はないし、万が一そうなってもタエ子はタエ子のペースとやり方でやって行けばいいし、無理ならば素直に辞めたっていいんだ」と優しく励ましてくれた。トシオの言葉に勇気をもらったタエ子は、彼の明るくまっすぐなところに少しずつ惹かれ始めていた。
結局、タエ子は自分の本当の気持ちを言うことができないまま、冬に再び帰郷する前提で東京に帰ってしまおうと列車に乗り込む。車中で今までの人生の記憶があふれる中でトシオともっと話がしたいと思ったタエ子は、(演出で)タエ子の前に集まってきたかつての小学生たちを見たことで、途中で列車を降りて永住の話に同意するためと思われる連絡を公衆電話で行い、迎えに来た彼の車で元来た道を戻っていく。そして、精神的に自立し始めたタエ子の姿を、小学5年生のタエ子とその同級生たちの面影が静かに見守るのであった。
- 思い出の描写
- 作中の「思い出」の描写は以下の順番である。序盤は4つが一気に描写されるが、その後は間をあけて描かれる。
- タエ子が小学時代に旅行で風呂に入ってそのままのぼせる話
- パイナップルの味を家族で確かめる話
- 淡い初恋の記憶
- タエ子が初めて生理を経験する話
- たった1度だけお父さんに殴られた話
- 分数の割り算が解けないタエ子
- 親がタエ子を芸能事務所に入れるのを拒否するが、家では『ひょっこりひょうたん島』が放送されていた話
- 少しの間だけ同級生だった「あべくん」との苦い記憶の話
声の出演
スタッフ
映像制作
製作委員会
吹き替え版
主題歌
1979年の映画・「ローズ」の主題歌でベット・ミドラーが歌う「The Rose」を高畑勲が訳詞し、演歌歌手の都はるみが歌った。
エンディングテーマ
- 「愛は花、君はその種子」
- 作詞・作曲 - アマンダ・マクブルーム / 訳詞 - 高畑勲 / 編曲 - 星勝 / 歌 - 都はるみ(日本コロムビア)
挿入曲
- 「ライディーン」
- プロデュース・作詞・作曲・歌 - イエロー・マジック・オーケストラ(アルファレコード)
- 「東京ブルース」
- 作詞 - 水木かおる / 作曲・編曲 - 藤原秀行 / 歌 - 西田佐知子(ポリドール・レコード)
- 「想い出の渚」
- 作詞・作曲・歌 - ザ・ワイルドワンズ / 編曲 - 森岡賢一郎(東芝音楽工業)
- 「だまって俺について来い」
- 作詞 - 青島幸男 / 作曲 - 萩原哲晶 / 歌 - 植木等(東芝音楽工業)
- 「さよならはダンスの後に」
- 作詞 - 横井弘 / 作曲 - 小川寛興 / 歌 - 倍賞千恵子(キングレコード)
- 「コケコッコのうた」
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲・編曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 藤村有弘
- 「プア・ボーイ」
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲・編曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 熊倉一雄
- 「ひょっこりひょうたん島」
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲・編曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 前川陽子、ひばり児童合唱団(朝日ソノラマ)
- 「好きになった人」
- 作詞 - 白鳥朝詠 / 作曲・編曲 - 市川昭介 / 歌 - 都はるみ(日本コロムビア)
- 「ハンガリア舞曲」 第五番 ピアノ五重奏曲“ます”
- シュターツカペレ・ドレスデン
- 「MALKA MOMA DVORI METE DILIMANO,DILBERO」
- 歌 - ブルガリア国立女声合唱団
楽曲
- 「ハンガリー舞曲集」
- 作曲 - ヨハネス・ブラームス
- 「ピアノ五重奏曲」
- 作曲 - フランツ・シューベルト
受賞歴
- 第9回ゴールデングロス賞マネーメイキング監督賞
- 第15回日本アカデミー賞(1992) 話題賞 作品部門
興行・売上記録
(日本)
テレビ放送の視聴率
- いずれも日本テレビ「金曜ロードショー」→「金曜ロードSHOW!」での放送。なお、当作品の舞台となった山形県では1回目の放送のみ、編成上の都合から本来の日本テレビ系列である山形放送(当時はテレビ朝日系列とのクロスネット)ではなく、当時はフジテレビ系列だった山形テレビにて「火曜ロードショー」として4日遅れの時差ネットで放送した。1993年4月に山形テレビがテレビ朝日系列にネットチェンジし、山形放送は日本テレビ系列に一本化したため、2回目以降は山形放送にて同時ネットで放送している。
- 本作は放送間隔が他のジブリ作品と比べて粗く、2 - 3年後に再放送される時もあれば、5年後、6年後に再放送されることもある。その関係上、公開から30年以上経過している作品でありながら放送回数が10回に満たない。8回目の放送となった2015年8月21日の放送を最後に現在まで9年以上も再放送されていない。
関連商品(アニメ映画)
作品本編に関するもの
- 映像ソフト
-
- おもひでぽろぽろ VHS - 徳間書店(1992年1月1日)
- おもひでぽろぽろ LD - 徳間書店(1992年1月1日)
- おもひでぽろぽろ VHS - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント(1999年7月2日)
- おもひでぽろぽろ DVD - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント(2003年3月7日)
- おもひでぽろぽろ Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2012年12月5日)
- 出版
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- おもひでぽろぽろ(ジス・イズ・アニメーション)(小学館、1991年9月20日)ISBN 4-09-101535-2
- おもひでぽろぽろ(徳間アニメ絵本)(徳間書店、1991年10月31日)ISBN 4-19-364673-4
- おもひでぽろぽろ―フィルムコミック(1)(徳間書店、1991年11月25日)ISBN 4-19-771110-7
- おもひでぽろぽろ―フィルムコミック(2)(1991年11月25日)ISBN 4-19-771111-5
- おもひでぽろぽろ―フィルムコミック(3)(1991年12月30日)ISBN 4-19-771121-2
- おもひでぽろぽろ―フィルムコミック(4)(1991年12月30日)ISBN 4-19-771122-0
- ロマンアルバム おもひでぽろぽろ(徳間書店、1991年11月30日、新装版2001年5月)ISBN 4-19-720159-1
- ジ・アート・オブ おもひでぽろぽろ(徳間書店、1991年12月25日)ISBN 4-19-811120-0
- スタジオジブリ作品関連資料集 型録Ⅲ(スタジオジブリ、1996年10月31日)ISBN 4-19-860596-3
- おもひでぽろぽろ(スタジオジブリ絵コンテ全集6)(徳間書店・スタジオジブリ事業本部、2001年8月31日)ISBN 4-19-861407-5
- ジブリの教科書6 おもひでぽろぽろ(文春ジブリ文庫)(スタジオジブリ編、文藝春秋、2014年3月10日)ISBN 978-4-16-812005-3
- シネマコミック6 おもひでぽろぽろ(文春ジブリ文庫)(スタジオジブリ編、文藝春秋、2014年4月10日)ISBN 978-4-16-812105-0
- 音楽
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- おもひでぽろぽろ イメージアルバム 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD / 1997年4月5日)TKCA-71117(オリジナル盤 / 1990年12月28日))
- おもひでぽろぽろ オリジナル・サウンドトラック 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD / 1997年4月5日)TKCA-71118(オリジナル盤 / 1991年7月25日))
- おもひでぽろぽろ ドラマ・アルバム 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1991年8月25日)TKCA-30352
- おもひでぽろぽろ レトロ編 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1991年9月25日)TKCA-30376
- おもひでぽろぽろ クラシカル・アンサンブル 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1991年10月25日)TKCA-71119
舞台
アニメーション映画を原作として劇団わらび座の企画制作、スタジオジブリの協力により齋藤雅文台本・作詞、栗山民也演出、甲斐正人作曲でミュージカル化され、2011年4月に天王洲 銀河劇場にて初演。同年5月から2012年1月までわらび座キャストにより「東日本大震災復興支援公演〜ふるさと東北の復興を共に〜」として秋田県のたざわこ芸術村わらび劇場でロングラン上演され、2012年4月から2014年2月まで全国ツアーが行われた。
2010年8月にミュージカル化が決定。スタジオ・ジブリ作品の舞台化は、本作が初めてとなった。
上演日程
- 天王洲 銀河劇場公演
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- 2011年4月16日 - 29日、東京・天王洲 銀河劇場
- わらび劇場公演
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- 2011年5月8日 - 7月22日、秋田・わらび劇場
- 2011年8月21日 - 2012年1月3日、秋田・わらび劇場
- 全国公演
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- 2012年4月 -
- 全国公演ファイナル
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- 2014年2月2日 - 5日、大阪・シアターBRAVA!
- 2014年2月14日 - 15日、仙台・東京エレクトロンホール宮城
キャスト(舞台)
- 銀河劇場での主なキャスト
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- タエ子 - 朝海ひかる
- タエ子の母 / 山形のばっちゃ(2役) - 杜けあき
- トシオ - 三重野葵(わらび座)
- キャスト一覧
スタッフ(舞台)
- 原作 - アニメーション映画『おもひでぽろぽろ』(脚本・監督:高畑勲、原作:岡本螢、刀根夕子)
- 台本・作詞 - 齋藤雅文
- 演出 - 栗山民也
- 作曲 - 甲斐正人
- 振付 - 田井中智子
- 美術 - 松井るみ
- 照明 - 勝柴次朗、八木優和(全国公演)
- 音響 - 小寺仁
- 衣裳 - 樋口藍
- ヘアメイク - 鎌田直樹
- 小道具 - 平野忍
- 歌唱指導 - 山口正義
- 舞台監督 - 佐久間勝徳
- 企画制作 - わらび座
- 協力 - スタジオジブリ
関連商品(舞台)
- サウンドトラック
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- ミュージカル おもひでぽろぽろ(2011年4月27日、SOUND LIFE、DQC-739)
テレビドラマ
「スペシャルドラマ」として実写ドラマ化され、NHK BSプレミアムおよびNHK BS4Kで2021年1月9日の21:00-22:29に放送された。1966年(昭和41年)と2020年(令和2年)の東京を舞台に、2人のタエ子とそれぞれの家族が織りなす物語を描いたホームドラマ。舞台を2020年に変更した上で、主演の松坂慶子と杏の共演により、64歳となったタエ子を松坂が、その30代の娘・夏希を杏が演じている。
撮影は首都圏近郊にて2020年9月初旬から下旬に行われた。
あらすじ(テレビドラマ)
キャスト(テレビドラマ)
- 令和2年
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- 杉本タエ子〈64〉 - 松坂慶子
- 杉本夏希(タエ子の娘) - 杏
- 杉本正伸(タエ子の夫) - 浅野和之
- 杉本みずき(タエ子の孫) - 横溝菜帆
- 村田マチ(タエ子のパート仲間) - 濱田マリ
- 坂口(シニア劇団の演出家) - 山中崇
- 昭和41年
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- 岡島タエ子 - 稲垣来泉
- 岡島建造(タエ子の父) - 高橋克実
- 岡島芙美子(タエ子の母) - 鶴田真由
- 岡島ナナ子(タエ子の長姉) - 森迫永依
- 岡島ヤエ子(タエ子の次姉) - 原菜乃華
スタッフ(テレビドラマ)
- 原作 - 岡本螢、刀根夕子 『おもひでぽろぽろ』
- 脚本 - 矢島弘一
- 演出 - 渡辺一貴(NHKエンタープライズ)
- 撮影協力 - 青梅ロケーションサービス
- プロデューサー - 緒方慶子
- 制作統括 - 柴田直之(NHK)、西村崇(NHKエンタープライズ)、大谷直哉(ザロック)
- 制作著作 - NHK、ザロック
脚注
注釈
出典
関連項目
- あけぼの (列車) - タエ子が山形に向かう列車
- スバル・R-2 - トシオの愛車
外部リンク
- おもひでぽろぽろ - スタジオジブリ公式サイト
- おもひでぽろぽろ - 東宝WEB SITE
- おもひでぽろぽろ - 日本映画データベース
- おもひでぽろぽろ - allcinema
- おもひでぽろぽろ - KINENOTE
- おもひでぽろぽろ - MOVIE WALKER PRESS
- おもひでぽろぽろ - 文化庁日本映画情報システム
- おもひでぽろぽろ - 映画.com
- Only Yesterday - オールムービー(英語)
- Only Yesterday - IMDb(英語)
- おもひでぽろぽろ - ウェイバックマシン(2014年7月23日アーカイブ分) - 金曜ロードショー(2007年10月19日放送分)
- おもひでぽろぽろ - ウェイバックマシン(2013年11月25日アーカイブ分) - 金曜ロードSHOW!(2013年11月29日放送分)
- おもひでぽろぽろ - ウェイバックマシン(2015年8月26日アーカイブ分) - 金曜ロードSHOW!(2015年8月21日放送分)
- ミュージカル おもひでぽろぽろ - 劇団わらび座
- ミュージカル「おもひでぽろぽろ」 - 天王洲 銀河劇場
- 松坂慶子×杏 スペシャルドラマ「おもひでぽろぽろ」制作開始! | NHKドラマトピックス - ウェイバックマシン(2020年9月24日アーカイブ分)
- 【スペシャルドラマ】おもひでぽろぽろ - NHK放送史
- おもひでぽろぽろ - メディア芸術データベース




