西浅井郡(にしあざいぐん)は、滋賀県にあった郡。
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、長浜市の一部(西浅井町各町)にあたる。
歴史
郡発足までの沿革
- 「旧高旧領取調帳」に記載されている明治初年時点での、近江国浅井郡のうち後の本郡域の支配は以下の通り。幕府領は大津代官所が管轄。(19村)
- 慶応4年
- 3月7日(1868年3月30日) - 大津代官所に大津裁判所が設置され、幕府領を管轄。
- 4月28日(1868年5月20日) - 大津裁判所の管轄地域が大津県の管轄となる。
- 明治2年
- 6月19日(1869年7月27日) - 版籍奉還により、吉田藩が改称して豊橋藩となる。
- 明治4年
- 7月14日(1871年8月29日) - 廃藩置県により、藩領が豊橋県、郡山県、膳所県の管轄となる。
- 11月15日(1871年12月26日) - 第1次府県統合により、豊橋県の管轄地域が額田県の管轄となる。
- 11月22日(1872年1月2日) - 第1次府県統合により、全域が長浜県の管轄となる。
- 明治5年
- 2月27日(1872年4月4日) - 長浜県が改称して犬上県となる。
- 9月28日(1872年10月30日) - 滋賀県の管轄となる。
郡発足以降の沿革
- 明治12年(1879年)5月16日 - 郡区町村編制法の滋賀県での施行により、浅井郡のうち19村の区域をもって行政区画としての西浅井郡が発足。「伊香・西浅井郡役所」が伊香郡木之本村に設置され、同郡とともに管轄。
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。全域が現・長浜市。(2村)
- 塩津村 ← 塩津浜村、岩熊村、祝山村、野坂村、塩津中村、余村、横波村、集福寺村、沓掛村
- 永原村 ← 月出村、八田部村、山田村、小山村、大浦村、菅浦村、庄村、中村、山門村、黒山村
- 明治30年(1897年)4月1日 - 郡制の施行のため、伊香郡・西浅井郡の区域をもって、改めて伊香郡が発足。同日西浅井郡廃止。
行政
- 伊香・西浅井郡長
脚注
関連項目
- 消滅した郡の一覧
- 東浅井郡
- 西浅井町 - かつて本郡と同一区域に存在。




